保健師の将来性
あまり世間では知られていませんが、看護師の陰に隠れて、
あまり知名度の高くない保健師は実は非常に選択肢のある
いわゆるつぶしの聞く資格と言えるでしょう。
むろんそれだけ素晴らしい利便性の高い資格だから取得にはかなりの努力と時間が求められます。
ライセンスを得るためには、看護師国家試験に合格した上で、
所定の保健師養成課程(1年以上)を修了し、
国が主催する保健師国家試験をパスすることが最低の条件になります。
ともかく、これに通らないと話になりません。
其の為勉強することもたくさんあります。
具体的には、保健師の養成、国家試験クリアのために、
「保健師学校」(1年課程の専門学校や短期大学)があります。
ここは看護師の基礎教育修了者が入学し保健師の専門教育を受けるところになります。
保健師ということで、あまり知見の無い私が調べてみました。
きっちり力をつけたい、即実践力をつけたい人ならば、このような道のりを経て
看護師と保健師のダブルを資格を手にしたら、幅広い知識が自然に身についています。
疾病で病床に臥せっている人の手当ても公に出来るし、
同時に保健師として必要な様々な知識に精通するようになります。
具体的には 行政保健師、産業保健師、学校保健師(養護教諭)の三通りに進むことが出来ます。
行政保健師 は、扱う対象は赤ちゃん、妊婦、一般成人、お年より、
体にハンディのある人ということになります。
いわゆる社会的弱者になります。
所謂、住民に身近な保健・福祉・サービスを担っており、市町村保健センター職員等になります。
保健・医療・福祉の牽引車として、中心として担っており児童虐待の問題等も扱っています。
保健所保健師の扱う対象は、難病患者、結核やエイズ患者等ということになります。
最近この、市町村保健師と保健所保健師の業務のすみわけが
不明確になっているので頻繁に意見交換を行っているようです。
一方、産業保健師は、産業保健分野のけん引車であり、
会社の勤務メンバ-の健康維持に正面から向き合っています。
産業医とともに、会社で働く従業員の健康管理・増進にあたっています。
以前の事故による労災等の発生を抑制だけでなく、
心の病を抑制するのも大切な仕事になりつつあります。
学校保健師
最期になる 学校保健師(養護教諭)は、学校保健法に基づき、
キャンパスの学生や勤務する教職員の健全な生活維持にあたっています。
現在日本国内で就業している保健師は、日本全国で約4万5千人だそうです。
その内訳は、各都道府県保健所で2割、市町村で6割となっています。
言い換えると約80%という保健師が何らかの形で行政機関に就職していることになり、
残りの20%の保健師は、病院や企業等に就職していることになります。
そのような就職事情を受けて、現在看護学校に行く学生からは、
保健師は、非常に人気が高いです。
逆にそのため、初めは看護師として就職してから、
スキルアップのために頑張って保健師の資格を得る人もいるのです。
どうしてそんなに人気が有るのかといいますとちゃんと理由があります。
仕事のやりがいも高いし、なにより公務員として就職出来るということにつきます。
人気が高くなると、いい人が集まり、さらにその職場に潜り込むのは大変になってきますし、
いまもその傾向が続いています。
もし看護学校の学生さんで保健師を目指している人ならば、
早めに準備して資格を確実にとることをお勧めします。
後になればなるほど資格取得も行政への就職も難しくなるようです。
まず資格ありきです。