保健師は男女関係ない
保健師になると全国の保健所や保健センターに勤務することになります。
保健師は公務員ですので、非常に安定した仕事ということで人気があります。
保健師という免許は看護師の免許にプラスアルファの免許です。
看護師になる人自体、女性のほうが多いので、保健師もほとんどが女性であることが多いです。
でも、中には男性の保健師さんもいます。
仕事内容は基本的には、女性も男性も同じです。
保健師の仕事は男性だからといって特に支障があるような仕事であるわけでもないのですが、
もし支障があるようなことがあれば交代できるシステムになっていることが多いようです。
例えば乳児相談。
生後3ヶ月~1歳までの新生児とその母親を対象とした相談室が
自治体によっては設けられているところもあるかと思います。
女性は自分自身が出産、子育て経験がある場合が多いので、
特に女性から信頼を集めることもできるのですが、
男性の場合は自分は保健師であることを名乗ってから行っているほうがスムーズに進むようです。
赤ちゃんの中には男性のほうが苦手という子も結構いたりします。
それは、普段の生活で母親と一緒に生活しているので、男性の顔になれていないのです。
でも、経験を積むことによって母親の考え方にも共感できたり、悩みの相談を解決するすべを
学んだりしますので、男性だからといって保健指導に対して臆することはないと思います。
男性保健師の需要
特に、最近は男性の育児参加も叫ばれていますし、
定期健診に父親がくるということも珍しくありません。
そんな理由からも今後は男性の保健師の重要性というのも増していくような気がしています。
地方自治体の職員としてどうして保健師が必要かといえば、
住民の健康ニーズを把握して、施策として実施していくことが求められているからだと思います。
こういった能力は男女とわず必要とされますので、
どちらの性別がすぐれているということはないかと思います。
高齢者の健康相談でも、妊婦さんの健康相談でも、どんな業務であっても、
一人ひとりに対して丁寧に接し、今地域にとって必要な医療は何であるかということをつかみとって、
的確な施策を提案して、実現させていくことはとても大切なことだと思います。
また、これらの仕事こそが保健師業務の核になっているのではないかと思います。
忙しいので、目の前の業務に忙殺されがちなのが保健師の仕事のつらいところでも
あるかと思いますが、常に市民の目線にたって仕事をすることを忘れないということはとても大切です。
また、自治体以外にも保健師は会社の医務室で働くという選択肢があります。
これも一般的に女性のほうが多いです。
病院と異なって夜勤がないケースがほとんどですので、
出産や育児を契機に病院から企業の保健師に転職を希望する方も結構いるようですよ。
この企業で働く保健師さんも自治体で働くのと同様に、常に社員の健康に気をくばるだけでなく、
必要だと思われる健康に関わる研修、講習を実施するなど、企画力もとわれる仕事のひとつですね。