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毎日の仕事

夜間受付

忙しい毎日

保健師として働いていると、毎日とてもいろんな発見があります。
子供たちに教えられることもたくさんあります。
「あっ!」っと言う間に1週間が過ぎ去った。

昼の時間帯は、連日の乳幼児健診、妊婦さん教室、赤ちゃん訪問などで過ぎ、
夜の時間帯は、Access、Excel、SPSSなんかと格闘しているうちに更けていく。
気づけば、作業なんてほとんど進んでいないのに、机の前で、朝まで船を漕ぐ始末。

今夜は、何もせず、何も考えず、「よしっ、寝るぞ!」という姿勢で眠りたい。
そして、たまには、朝寝坊というものをしてみたい。

たくさん眠ったら、きっと元気になるから、そしたらまた、作業に取りとかろう。
ある1日。午前は9時から3ヶ月児健診。続いて10時30分から発達クリニック。
お昼には、午後1番で田中ビネー検査をうける予定の子のママと面接。

午後1番で発達検査のお手伝い。それから2歳児教室。
夕方になって赤ちゃん訪問。記録の時間がない。

ところで、某会社が無償配布しているパンフレットを、乳幼児健診などで活用してみることにした。
1冊は、妊婦さん向け。もう1冊は、3〜4か月児向け。どうしようかな…って、
ちょっぴり迷ったけど、内容もデザインも、なかなか良いんだよね。

そして3歳児健診の視力検査コーナー。ランドルド環の模型を持って、
あっちにふらふら、こっちにふらふらする男の子がいる。

みんなと同じ遊びなんて絶対にしない。誰の声にも、全く、本当に全く、左右されない。
そういえば、私にも、そんな時代があった。

時は、ん十年前。小学校1年生の教室。「りんごは赤に、お魚は青に、三角は黄色に塗りましょう」
担任の先生がやさしい口調で言っている。なぜ、赤と青と黄色に塗らなければならないのか、
納得できない私は、それら全部を、真っ黒に塗りつぶした。
「まあ!」という顔で、先生が私をみた。

思い起こせば、1年生のあの教室は、当時の私にとっては、不可解なことであふれていた。
「そんな昔のこと、よく覚えているね」よく、そんなふうに言われる。
けれど私にはとても鮮明な部分まで思い出せるエピソードが案外ある。

そして保健師の仕事として、中学校に呼んでいただくことがある。
だから事前にはりきって資料を作った。しかしその資料は微妙な出来ぐあい…

同業者

一晩かけて出来上がった資料がコレか…と思うと、ちょっぴり悲しくなった。
でも、今回は、中学生が「保健師さん」を知るチャンスになればいい。
遠い街の保健師さんから、たくさん電話をいただいた。岡○市とか、名○市とか…その他いろいろ…
遠く離れてたところにいても、顔も知らない同士だったとしても、同業者ってすごいよ。

ちょっと話をするだけで、すぐに通じあえる。
そしてある保健所で発達相談。真夏日の小さな会議室は、
なぜか、エアコンが効かなくて、子どもたちはみんな汗だくになっていた。

でも、「暑い」なんて言う子は一人もいない。皆、それぞれの遊びに夢中になのだった。
私はといえば、子どもたちの水分の補給ぐあいが気になったり、
一緒に来ている下の子(乳児)のことが気になったり、なんとも心せわしい6時間だったのでありました。

ところで、うちの保健センターには、『新版K式発達検査2001』という検査セットがない。
すぐお隣の保健所にも、残念ながら、ない。
しかたがないので、使うときには、ちょっと離れた場所にある保健所さんから借りている。
頻繁に使うようなら、購入を考えなければならない。

なにはともあれ、今回も、大切な検査セットを借りていて長く借りているわけにもいかないので、
午前中、大雨の中、重い検査セットを返しに行った。

保健所の部屋を覗いて「あの、検査セットありがとうございました!」と声をかけるとなんだか、
見覚えのある顔の保健師さんが出てきた。

そこにいたのは昔、「思春期保健」のことで、いろいろお世話になった保健師さん。
思わぬところでの再会だった。

あちこち、いろんな保健所に顔をだしてみるのも悪くない。
ゆっくり話をしていたかったけど、午後の仕事があるし、早々に退散しました。
また今度ゆっくりはなしたいな。