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近年の「保健師の求人」の動向

履歴書

保健師として

15年ほど前から看護大学の新設などが増えてきたため、
近年「看護師」だけでなく「保健師」の資格を持って看護大学を卒業する人も多くなりました。
そのため「看護師」ではなく「保健師」としての就職を望む人も多くなってきています。

「保健師」としての就職を望む人が増えている背景には、
その多くが「地方公務員」であることや、夜勤がないことが多いことなどが挙げられると思います。

「保健師の求人」は、例えば「看護師の求人」や「保育士の求人」と比較するとかなり少ないのですが、
それでも毎年必ずどこかの地方自治体は採用試験を行いますので、
情報の見落としがないように留意しましょう。

「保健師の求人」として一番多いのは先にも触れましたが
「保健所」や「保健センター」など「地方自治体」の職員として働くというものです。
その多くは「地方公務員」としての身分を保障されており、夜勤もありません。

そのため定年まで働ける職場として人気が高く、また福利厚生も整っていることから
若干名の募集に対して100人以上が受験することもある激戦の求人です。

ただし法律の改正等によって突然採用数を増やすこともあります。

例えば「介護保険」制度が導入された前後の年には、
多くの自治体で例年以上の保健師を採用しましたし、近年では「地域包括支援センター」を
全国に設置することになった際に、やはり保健師の採用を増やしたところがあったようです。

このように法律の改正や新たな機関をつくる場合などには
一時的に採用数が増えることが予測されますので時事問題にも関心を持っていた方が良さそうです。

採用試験内容

採用試験の内容は「公務員試験」になりますので、保健師としての勉強はもちろん、
「公務員試験対策」などの参考書も一通りやっておいた方が良いでしょう。

また面接試験では、志望動機をしっかりと伝えられると良いでしょう。
もちろん「保健師の求人」は地方自治体だけではありません。

例えば「地域包括支援センター」も地域によっては、自治体そのものが運営していることもありますが、
現在はその多くが民間の社会福祉法人等がその運営を行っています。

「地域包括支援センター」には「保健師」の配置が義務付けられているため、
定期的に採用を行っているところもあるようです。

その他の「保健師の求人」としては、民間企業の健康管理室での採用というものもあります。
近年はメンタルヘルスに不調を抱える社員が増えており、社会問題にもなっています。

そのような社員が早く職場復帰ができるようにサポートをしたり、
不調を抱える前に支援をおこなって、健康の維持・増進に努めていくのです。

このような民間企業で働く保健師の多くは「産業保健師」と呼ばれます。
それ以外では「病院保健師」という働き方もあります。

「病院保健師」の場合には、健康診断で病院を訪れた人に結果をお伝えして
日常生活でどんなことに気をつけたら良いかをお話したり、入院されている患者さんに対しては、
退院後に自宅を訪問して問題はないか確認をしたりすることもあるのだそうです。