保健師の種類
近い将来、産業保健師か学校保健師のどちらになるか、ずっと悩んでいます。
どちらも兼ねてできるならと思いますが、二兎追う者は一兎をも得ずで、
例えそのような形態の働き方が可能であったとしても、
提供できる事の質が大幅に落ちると思いました。
どうしてもどちらかに決めなければなりません。
そもそも私が保健士を目指したのは、
この産業保健師か学校保健師のどちらかになる為でした。
それは働く場と学校という、人生という舞台で中枢を成す部分に
ダメージを受ける事を回避する活動をしたかったからです。
働く場と学校では、それに向かう方々には集中して頂いて、保健師などサポートグループは
この方々に危険が及ばないようにしっかりとガードさせて頂きたいです。
働く場には、多くの危険があると感じています。
しかしそれは保健師などのバックアップグループが気付いて適切な対応をとれば、
多くは回避できるものと思いました。
しかしその為には保健師のみの知識や経験では足りないものがあると思われ、
様々な業種との連携が欠かせないと思いました。
働く場を健康的にすれば、恐らく多くの病気が防げると思いました。
具体的な例
昨今のインク洗浄のお仕事による胆のう癌の発生も、長きに渡ってその危険性が
指摘されていながら、病人や死者が出ていながら、誰もその環境を変えなかった。
この事がとても重大で大きな問題だと思いました。
仕事だからと、仕方がないとそのままでいる事は、これはもう仕事ではなく暴力だと思いました。
何をするにも、ある程度の自己犠牲はつきまとうものですが、
このケースは自己犠牲という程度ではもはやないと思いました。
なぜもっと早くに、またこの薬品の危険性を知っていたならば
他の対応の仕方を考えられなかったのかと思いました。
救えた命が救えず、防げた病気が防げなかった事が悔やまれます。
このケースに限らず、産業保健師になったら、数々の職場の危険性を速やかに見つけて、
そして速やかにその危険を取り除いて再び同じ事が起こらないようにしたいです。
学校保健師になったら、いじめや不登校に悩む生徒さんや親御さんはもちろんの事、
全生徒さんに目を向けて、心身共に健やかな成長ができるようにサポートさせて頂きたいです。
いじめ問題は昨今大きな問題となっていますが、そもそもいじめは何故起こるのかという事を、
わかりやすく説明させて頂けたらと思っています。
それはどこにもこれといった確定的なものはないのですが、色々なケースを取り上げて、
いじめる側といじめられる側と傍観者をそれぞれ客観的に見て貰って、
何故そのような行動をとるのか、個々に考えて貰うような事をしたいです。
そして世の中には、いじめなど嫌な事もあるけれど、
嫌な事が必ずしも自分にとって害のあるものばかりではないという事を、
自身の体験からお伝えさせて頂きたいとも思っています。
そして一見元気そうな生徒さんにもしっかりと目を向けて、
大切な時期をわだかまりや滞りなく過ごして行けるようにサポートさせて頂きたいです。