学校保健師
私は、保健師を目指している看護学生です。
もしかしたら、保健師という職業を初めて聞いた方がいるかもしれないので、
少し説明したいと思います。
保健師というお仕事は、学校やなどの教育をする場所や保健所で、保健指導などを通して
病気になりにくい方法や健康増進など衛生活動を行う地域看護のスペシャリストです。
もう少し簡単に言うと、赤ちゃんから高齢者までの多くの人達が日々健康に過ごせるように
相談にのったり、支援したりすることです。
保健師には、主な区分として「地域の保健師」「学校保健師」「産業保健師」があります。
「地域の保健師」は、都道府県や市町村における保健センターなどで、
その地域に住んでいる住民たちに対して、病気の予防、健康増進、保健相談などを行います。
「学校保健師」は、イメージしやすいと思います。
これは、学校に在籍し、学校の職員や生徒に対して、
病気の予防や健康増進などのアドバイスを行います。
最後の「産業保健師」は、一般的には、民間企業で働くサラリーマンに対して、
健康管理、健康維持などの相談やイベントの実施を行います。
私が目指しているのは、「学校保健師」です。
先日も学校での実習がありました。
最近の児童は、昔に比べると圧倒的に違う点があります。
それは運動量です、今の児童は、あまり外で遊ぶことがありません。
健康維持する上で、運動はかかせまません。
しかし、学校のほうでも、あまり外で遊べなくなっているとのことでした。
それは、外で遊んでいた児童が、怪我をしたらしく、幸いにもほとんど軽傷であったのですが、
その家庭の母親が学校に怒鳴りこんできて、一悶着合ったそうです。
外で運動をさせたいが、怪我はさせたくない。
これは非常に難しい問題です、今後の課題として考えて行きたいと思います。
さらに深刻な問題がありました。
「学校保健師」は、対象は児童だけでなく、教職員も含みます。
学級崩壊
このごろ、学校は、学級崩壊などの言葉が示す通り、荒れているクラスがあると聞きます。
担任の先生は、さぞかしものすごいストレスを抱えていると思います。
ひどい場合になると、自ら命を断ったり、
ひどいうつ病になり起き上がることもできないと聞いています。
これは、怪我や病気の予防のように簡単に行く問題では、根気良く、
先生たちの話を聞いて、健康を維持する適切なアドバイスを考えなくてはいけません。
一歩間違えれば、命の危険にさらされしまうわけですから。
看護学生である私は、現段階では適切なアドバイスをすることができません。
知識も経験もまだ未熟なため、誤ったアドバイスをしてしまう恐れがあるからです。
うつ病になってしまっている先生に対して、
「がんばれ」など気軽にかけてしまうと、大変なことになってしまいます。
幸いにも、私が行った学校では、学級崩壊のクラスなどなく、先生方もいたって健康でした。
実習的には、児童、教職員の健康保持の増進をメインに行って来ました。
教職員のうつ病などの問題は、この先真剣に考えなくてはいけません。
私が、保健師なったとき、1人でも多くの人たちの健康を守るため、
私はこれからも知識を蓄え、経験を積んでいきたいと思います。