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保健師を目指す

病院

保健師になるには

突然ですが、看護学校にいながらも看護師にならないのはなぜですか。
みなさんもご存知のとおり、保健師になるためには、
保健師の国家試験と看護師国家試験の両方に合格しなくてはなりません。
また、専門学校に通っている方は、普通の学生さんよりも1年多く(3年制の学校の場合)
通わなくてはなりません。

また、保健師になるための勉強は、すべて看護師になるための勉強と平行して行われます。
保健師実習のほかにも、看護師見習いとしての病院内実習もこなさないといけません。

私が言いたいことがお分かり頂けたでしょうか。つまり、保健師という夢を叶えるためには、
強い志と根気が必要ということです。「何が何でも保健師になるんだ!」という思いを胸に
この文章を読んでいる方のために、私から、保健師の就職活動についてお話ししたいと思います。

保健師の就職先

保健師の就職先には、以下のケースが考えられます。

1、公務員として働く
地域の保健センターや保健所などで、業務に携わります。健診の実施はもちろんですが、
病気の予防や健康増進、感染症に対する情報提供も大切な職務です。
近年では精神疾患や介護にお困りの方が多いようで、
地域の実態に即した幅広い知識が必要とされます。

2、民間の健診センターで働く
近年では公立の健診センターを民営化する動向が高まっているようです。
主に健診業務と健康相談業務に従事します。中には健診設備を有するバスを持っていて、
依頼を受けた場所に訪問して健診を行うケースもあります。

3、民間の企業で働く
民間企業の医務室に勤務し、社員の健康管理や健康指導に従事します。
労働災害や事故予防だけではなく、生活習慣病予防やメンタルヘルス対策に対する
情報提供や相談業務が重視されています。産業保健の知識が必要とされます。

4、学校で働く
学校に勤務し、児童生徒や教職員の健康的な生活をサポートします。
教員的な資質が必要とされます。
保健師免許だけではなく、養護教諭の免許が必要な場合が多いです。
こうみると働き口がたくさんあるように感じますが、いずれの機関でも採用する人数は
毎年若干名です。また、経験者の採用のみで、新卒は採用しない機関もあります。
厳しい就職活動戦線を勝ち抜くために、みなさんに実践してもらいたいことがあります。

一つ目は、専門性だけではなく、一般的な教養を身につけること。
どの機関の就職試験でも、必ずと言っていいほど一般教養の筆記試験があります。
高校卒業程度の学力や、時事に関する関心を持ちましょう。

二つ目は、コミュニケーションの力を身につけること。
病院内実習などでコミュニケーション能力の必要性に気付いた方も多いと思います。
同時にマナーも身に着けましょう。

三つ目は、志望理由を明確にすること。最初にも書きましたよね。
面接試験では100パーセント問われます。
同時に保健師になって成し遂げたいことも考えておきましょう。