1. >
  2. >
  3. 保健師を目指して

保健師を目指して

ベッド

保健師

私は保健師を目指している看護学生です。
保健師になるには、保健師資格だけでなく、看護師資格を有していることが必須となります。

そのため、看護師の勉強をしつつ、保健師になるための素養も身に付けようと、
毎日必死の日々です。

最近、学校の実習で、実際に活躍されている保健師さんについて、
現場の仕事を体験する機会に恵まれました。

保健師の活躍の場としては、大きく、次のようなものがあります。
多くの方がイメージするのは、保健所でしょう。

保健所では、新型インフルエンザやSARS等の伝染病に関する健康危機管理対策を実施したり、
感染症予防のための啓もう活動に務めたりします。

また障がい者や難病患者、結核、エイズ患者等の感染症者への保健サービス提供を行ったり、
災害時には看護活動も行います。
また、産業保健師といって、企業などで労災が起きないよう
安全で衛生的な職場環境づくりのための助言をしたりします。

従業員の健康管理や健康相談を実施したり、メタボ対策や生活習慣病予防や
改善のための食事指導などを行う仕事もあります。

学校で養護教諭として、いわゆる保健室の先生として、児童や生徒の発育管理や、急病、
ケガにおける応急措置、病院との連携の役割、予防接種や健康診断の補助などの業務を
行う保健師もいます。

そして今回私が仕事体験をした現場でもあるもう1つの保健師の活躍の場が、市町村の職員として
妊産婦や乳幼児、高齢者などをはじめ、地域住民の健康サポートや
福祉サービスの提供を行うというものです。

不安や悩みを助ける

最近では不妊症治療を受ける方の増加や、高齢出産者の増加、また核家族で妊娠しても、
頼れる母親や祖母が近くにいないなどの環境から出産や子育ての
不安や悩みを抱える女性が増えているそうです。

その中で、時には同じ世代の友達のように、時には母親のように、妊産婦や新米ママたちの
不安を取り除き、子育て支援をするのが保健師の大切な役割の1つです。

私も実際に近くで、妊産婦さんへのアドバイスや相談を受ける場につかせてもらいました。
ですが、本当に手取り足取り、細かく指導を行ったり、
赤ちゃんはもちろん、ママのことを考えて接している様子に驚きました。

指導を受けて帰られるママたちは、来た時とは全く別の表情で不安や緊張がとれ、
顔がほころんでいてママになる歓びや自信に満ちているように見えました。

私も将来、そんな頼もしい保健師になりたいと強く感じた瞬間でした。
ですがそのためには、知識やスキルの習得はもちろん、
経験も積まなければならないので、なかなか遠い道のりです。

こうした職場体験の機会がもっと欲しいね、ということを看護学校仲間と話しています。

また、高齢化の深刻化により、高齢者の自宅に赴いて、
ご本人やご家族の様子を確認したり、アドバイスを行ったりします。

そして適切な福祉サービスが受けられるよう連携したり、在宅療養者への健康支援も行うことが
増えているということで実際に、1軒お宅訪問に同行させてもらいました。

初めて訪問した方の家庭に入るのは初体験で緊張しましたが、
保健師さんが来てくれることで、ご家族の方は非常に安心されたようです。

保健師として活躍するには、保健師としてのスキルだけでなく、
自宅訪問時のマナーや、人との関わり方の習得、心理学の勉強なども必要だなと思いました。