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うまく働くには…

本

保健師なるための苦労

保健師という仕事は国家試験に受からなければその免状がいただけません。
そして、その免許がなければ保健師として働くことができません。
看護師の国家試験も大変だと思うのですが、保健師の試験はさらに大変です。

4年制大学で卒業と同時に取得しようと思うと、
看護師の国家試験の勉強といっしょに取得しないといけないので、これまた大変です。
そこまでして頑張って取得した免許ですから、ぜひ今後はこれを活かして働きたいと思っています。

保健師の職場としては、自治体の保健センターがあります。
自分としては、公務員という安定した立場もさることながら、
うまれ育った土地に何か恩返しがしていきたいという気持ちもありますので、
地元の保健師として活躍できたらいいなと思います。

自治体の職員として働くということは地域の方たちの健康保持のために課題を見つけ、
解決をしていくということになると思います。
地域医療というのは、その土地の文化も知りながら、
医療のスペシャリストであることが必要だと思っています。

また、保健師として、人と接するのが主な仕事となってくるので、
人間性も磨いていけたらいいなと思っています。

人と人とのつながりを大切にして、いろんな声に耳を傾けてあげられる、
そして課題解決に関して提案がしていける保健師になりたいと思うのです。

高齢者のための医療

特に、高齢化が進んでいるこの日本では、保健センターの役割としても、乳幼児の健康促進も
さることながら、高齢者のための医療関係の仕事も大切な仕事となってくると思います。

ひとり暮らしのお年寄りも多くなっていることから、
地域全体としてフォローしてあげる体制を整えなくてはなりません。

介護保険がスタートして10数年が経過しましたが、
この介護保険にまつわる諸手続きに関しても不慣れな人はいまだに多いかと思います。

保健師としては、こうした要介護世帯の方の家族の悩みをきいてあげたり、
介護保険専門員の話を相談を受けていくことになります。

また、地域の民生委員や福祉ボランティアの方たちと協力して、地域で孤立している高齢者を
見つけて色々なサービス支援を実施したリハビリテーション施設の紹介を行ったりします。

高齢者福祉の仕事をしている保健師というのは、
どうしても要介護状態になってしまったお年寄りの方への対応におわれがちになると聞きますが、
もちろん予防も大切です。

日ごろから運動、トレーニングなどによって、
筋力の低下をおさえるような施策を自治体としても考えることも保健師の仕事です。

実際に様々な予防策が各自治体ではとられており、
高齢になる前からでも市民が参加できるようになっているので、
積極的にとりくむことで、地域全体がいきいきとした生活を送れる基礎を築くことが出来るのです。

最近は、企業で働く保健師の役割も変化しつつあります。

以前は健康診断を中心として法律に基づいた保健指導のみを行っていましたが、
企業の多様化によって、保健師の仕事自体も幅が広くなっていますので、
たくさんの課題に柔軟に対応できるような働き方も必要になってきました。